昨日、博多駅近くの福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センターで行われた「売上アップにつなげるSNSマーケティングの新法則」に行ってきました!

『僕らはSNSでモノを買う』の著者、飯髙 悠太さんのお話でした。
マーケティング系のセミナーって初めてで、とても勉強になりました。
忘れないうちにレポート書いておきます。
参加動機
Twitter でフォローさせて頂いてる方のツイートで知って、参加申し込みしました。
売上アップにつなげるSNSマーケティングの新法則 |イベント・セミナー予約管理「イーベ!」 ※イベント終了してます
<こんな人にオススメです>
・ビジネスでSNSを活用したい中小企業経営者
・自分で集客をする必要がある個人事業主
・SNSでの情報発信に悩んでいる方
・マーケティングやSNSに興味がある方
・広報/PR、マーケ、SNS運用担当者
・起業家や起業を検討している方
自分が該当するし、マーケティングの勉強をしたいと思ってました。
ちなみに、こんなツイートしましたけど
#snsマーケ福岡 セミナー終了!
B to C のマーケティング担当向けって感じの内容で、ぶっちゃけ1フリーランスには畑違いな感じだったけど勉強になった😃— 毛利裕介@博多フリーランスIT系 (@rabirgo) October 30, 2019
全然話違うじゃんとかではなくて(dis ってるわけじゃなくて)
メインが「広報/PR、マーケ、SNS運用担当者」に特に響く内容だったかなという感想です。個人事業主でも役にたつ内容だったと思います!
ちなみに本は読まずに参加しました。。
ちょっと他の積読が溜まってるので、消化してから買って読みます。
登壇者:飯髙 悠太さんとセミナー内容
何書こうかなぁと下書きしながら検索してたら、この内容を超えるものは書けそうにないので紹介させていただきます。
セミナー内容は完全にパッケージになってるようで、これは昨日のレポートですか?ってくらいですね。笑
自分の雑なメモより格段に昨日の内容が思い出されます。感謝!
学んだこと、考えたこと
ここからは自分が学んだこと、考えたことを書きます。
まず、全体の構成としてはこう理解しました。
目的:集客したい(売上をあげたい)
- Web マーケティング(手段)
- SNS(特に Twitter)
- ULSSAS
- UGC
- フォロワーの質
- いいコンテンツ=いい商品、いいサービス
- フォロワーの質
- UGC
- ULSSAS
- SNS(特に Twitter)
「SNS で Web マーケティング」とか「いいコンテンツを作りましょう」ってよく聞くと思うんですけど、その間の話が今回のメインだったかなと思います。
いい商品やサービスがあって「ちゃんと」マーケティングすればモノは売れるはずだ、と考える人は多いかと思います。
ただ、その「ちゃんと」ってどういうこと?が分からないからうまくいかないのだろうと思っていて、今回は 解像度を高くして 事例を交えながら説明していただけたと思います。
今回 特に学びが大きかったのは以下の3つでした。
- ULSSAS(=UGC, Like, Search1, Search2, Action, Spread)
- UGC(User Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ))
- フォロワーの質
この3つについて自分なりに掘り下げます。
後述しますが、3つ目は完全に勘違いしてましたね。
ULSSAS(=UGC, Like, Search1, Search2, Action, Spread)
「SNS」「マーケティング」と聞いて思い浮かべるのは?
ULSSAS の前に、「SNS」「マーケティング」と聞いて思い浮かべるのはどんなことでしょうか。
「公式アカウントフォローしてもらって絡んでもらえるように頑張る」みたいな “SNSアカウント運用” ではないか(私もそう思ってた)んですが、それは大きな勘違いとおっしゃってました。
私が知ってる中で公式アカウントを運用できてる例では アイラップ【公式】(@iwrapofficial)さん さんですかね。
LinkedIn か何かの事例紹介記事か何かでフォローしてみたんですが、確かにものすごく力を入れてる様子が伝わってきます。
ただ、公式アカウント運用は「中の人に左右される」ので再現性が低いとおっしゃってたと思います。
確かにキャラクター作って面白いこと呟いて・・とか真似するのは難しいですね。
公式アカウント運用を頑張るというのはよくある勘違いですよという説明の後に ULSSAS の話をなさってました。
ULSSAS のロジック
ということで ULSSAS ですが、説明を聞いてみると当たり前のことではあります。
口コミはこうやって広がるんだよって話です。

引用:SNS時代のマーケティングフレームワーク、「ULSSAS(ウルサス)」とは|ムロヤ|note
UGC から始まる一連の流れを「ULSSAS」フレームワークとして定義してるそうです。
後述しますが、ここでの UGC はざっくり口コミだと思って良いと思います。
画像を見ればわかると思うので一つひとつ説明はしませんけど、UGC を起点にしたループを回しましょうというお話です。私はここに解像度の高さを感じました。
解像度の高さとは、先に紹介したレポートでの「SNSはそれをどうデリバリーするか、の部分」です。SNS マーケティングと聞くといかにバズらせるかを想像しますが、実際ユーザがどう行動しているかは見落とされがちな視点じゃないかなと思いました。デリバリーという言葉が腹に落ちます。
再現性の低い「バズ狙い」するのではなく、必要な情報を運んでもらえるようにマーケティング設計しましょう、ULSSAS フレームワークを使えばその設計がしやすくなりますよ、という話だと理解しました。
なお、最後の S は Share ではなく Spread ということを強調されてました。
シェア(共有)はあまり積極的な行動ではなく、スプレッド(拡散)は積極的な行動であると述べられてたと思います。
ULSSAS のロジックというか流れはおそらくみんながイメージできていてそう難しいことではなく、フレームワークとして整理したことに価値があることと思っています。
フレームワークとして整理されていると、それぞれについて問題点の洗い出し、対策を打つなどができるのでいいですよね。
U(UGC) はどうしよう、L(Like) を集めるためにこうしよう・・など。
ULSSAS はマーケット戦略を練るためのフレームワークとして有用だと思いました。
UGC(User Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ))
では ULSSAS の起点である UGC について。
コンテンツと聞くとブログ記事を思い浮かべるのですが、ここでの UGC は Tweet でいいそうです。
ULSSAS フレームワークでは UGC が起点になってるので、UGC ドリブン(駆動)ということになりますね。UGC は、車でいえばエンジン。UGC がないと動かないみたいな。
それは分かったけど、じゃあ最初の UGC をどう作る(作ってもらう)の?が難しいですよね。
セミナーでは「シャトレーゼ」というスイーツ屋さんの例を挙げられてました。
著書でも書かれてるそうです(読んでなくてすみません)。

シャトレーゼ知らなかったけどたくさんある!基本、甘いもの食べないので全然知りませんでした。
それは置いといて、シャトレーゼさんのアカウントとアカウントに関する記事はこちらです。
シャトレーゼ【公式】(@chateraisejp)さん / Twitter
UGC を意識してやったことは、最初に「シャトレーゼの酸っぱいアイスをカクテルに入れてみる」という画像つきツイートを投稿したそうです。
すると・・
真似して投稿してくれる人が現れ
それを公式アカウントがリツイートし
今度は別の味で真似する人が現れ・・
というように ULSSAS フレームワークが回ったとのこと。
確かにいろんな人が色々楽しんでそうです。
ここからは私の感想です。
シャトレーゼの事例は「いい商品」があったから成り立ったとも考えられますが、デリバリーしてもらうイメージを持っておかないと最初の行動(マーケターによる写真投稿)が起きないんじゃないかなと思ってます。
どうすれば見た人が真似してくれたりみんなに積極的に拡散してくれるかを考えた結果の行動ではないかと。
何が言いたいかというと、UGC 生み出してもらうために「マーケティング」という広すぎる概念をイメージするのではなく「デリバリー」を意識すれば良いというところに ULSSAS というフレームワークの良さがあるんじゃないかということです。
現場レベルで言えば「マーケティング企画担当」より「デリバリー企画担当」と任命された方が仕事が明確ですし、「マーケティング」というぼんやりした全体像を見て手を打つよりもフレームワークを構成するひとつ一つに集中して手を打った方が結果が出やすいんじゃないかなと思います。
そうすれば結果的に、ULSSAS 全体へ良い影響を与えることができる。
UGC を生み出すための再現性高いテクニックがあるか分かりませんでしたが、デリバリーを意識して最初の仕掛けをする必要があるんだなということを学びました。
フォロワーの質
最後に ULSSAS を回してくれるフォロワーの話です。
私が完全に勘違いしてたというか、目から鱗的な話だったのはここ。
(ULSSAS フレームワークで)フォロワーして欲しいと思うアカウントはどのアカウントだと考えますか?

どうでしょう。私は完全に①だと思ってしまいました。
答えは以下。

これは「なるほど!」と膝を打ちました。(実際には打ってませんよ..)
- ③のユーザーは、スモール・ストロング・タイの関係のフォロワーを抱えているユーザーと考えられる
- ツイート数が多いから、情報拡散もしてくれそう
- 公式アカウントでリツイートして、フォローすることでそのユーザのモチベーションを上げる
私はセミナー中、まだインフルエンサーマーケティングをイメージしてたので「①だろう」と思ってました。
でも①の人ってマーケティングしてくれるかというとそうではない、との説明を聞いて納得しました。特定の商品や企業のファンについて便宜を図ってくれる訳ではないですもんね。(50万とか払えばいいかもしれませんが笑)
①は要らないということではないけど、棚ぼた的なもので狙いはしないということです。
棚ぼた狙いとは、例えばシャトレーゼのファンである有名人がたまたま「今日はシャトレーゼでケーキ買ってきた!」なんて呟いてくれるとありがたいけど、それを狙いには行かないということです。
あくまでも③の Twitter アカウントをイメージしてマーケティングすること。
少し話が逸れますが、①のようなインフルエンサーマーケティングは今後あまり行われなくなるのではないかとお話しされてました。まあ、いわゆるステマだったり「FYRE」のような事例もありますしね。
ゼロになることはないかもしれないですが、説得力のある話だなと思いました。
さいごに
ということで、Web マーケティングとか SNS を何となくこんな感じかな考えてた私にはとても勉強になりました。
それにしても Web マーケティングって面白いですね。
拡散は人間の特性をベースにしたメカニズムが興味深かったり、結果としてちゃんとしたマーケティングがなされる、つまりいいコンテンツが埋もれずに届けられるというところに魅力を感じます。
ただ、マーケターになりたいかというと、マーケティング手法のトレンドがすぐ変わりそうなのでキャッチアップが大変そうなのと、UGC を起こすのはアイデア次第と感じてるのでそこは経験や才能がモノをいう世界に見えます。厳しそう。
とは言え ULSSAS フレームワークは「いい商品のデリバリーをしっかりやる」ということかなと認識したので、意識してみたいと思います!
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