@rabirgoです。
ラグビー W杯の プールA 日本 vs スコットランド戦、よかったですね!
開始してすぐにトライを決められ不穏な雰囲気になりましたが、そのあと前半は圧倒して 28-7 で折り返し。
後半はスコットランドの時間帯となり 28-21 まで盛り返され、最後も1トライされそうになりハラハラしましたが、なんとか耐え切って試合終了しました。
スポーツ観戦では久しぶりに熱い試合を生放送で観られて良かったです!!

こちらの記事に書いたようにラグビー経験者と旧来のラグビーファンと観戦したので、にわかファンの私が知らなくて「へー、なるほど!」と思ったことをシェアします。
トーナメントルールの話です。
なぜスコットランド戦は盛り上がったの?
個人的な体感としてラグビーワールドカップが始まった頃はここまで盛り上がってなかった気がするのですが、日本が三連勝したあたりからかかなり盛り上がってきたと感じてました。
ただ、私はサッカーのワールドカップぐらいの感覚だったので「三連勝したのなら決勝行けそうね」くらいしか思ってなくて。
でも実はそうでもありませんでした。サッカーとラグビーでは予選リーグ(ラグビーの場合はプールと呼称)のチーム数が違うことも知りませんでした・・。
今回盛り上がったのは三連勝で決勝トーナメント進出の可能性が高かったのと、三連勝したけどこの試合の結果次第では決勝に行けない可能性があるからだったのかなと思います。私も後述のトーナメントルールを知ってハラハラしながら見てました。
さらに、日本が史上初のラグビーW杯決勝トーナメント進出がかかった試合でもあったのでなおさらでしたね。
サッカーでいえば1998年にワールドカップ初出場が懸かった試合など盛り上がりました。→ ジョホールバルの歓喜
さて、決勝トーナメントに進むための条件は結構複雑でした。
当日は友達から聞いてざっくりしか理解できなかったんですが、日本は三連勝して有利だったものの決勝トーナメント進出を逃す可能性もそれなりにあったと感じました。こちらの記事から引用させていただきます。
- 日本は13日のスコットランド戦で勝つか引き分け、負けても4トライ以上を奪って7点差以内であれば1位突破が確定
- スコットランド戦でボーナス点を得られずに敗れると日本はスコットランドに抜かれて3位に後退し敗退
勝てば文句なしで決勝トーナメント進出。
台風で試合中止になれば引き分けで日本が決勝トーナメント出場となる状況でした。後述のスコットランド側の発言はこのトーナメントルールと状況(台風19号)が起因しています。
あと個人的にラグビーでの引き分けってあまり観たことない印象なので、引き分け狙いも難しいと思ってました。サッカーなら引き分け狙いはよくあることですけどね。
負けても7点差以内で4トライ以上って、最低でも 27-20(負けた側が4トライしてコンバージョンキックを全て外した場合) というスコアになります。
たまに試合や結果を見てると、そんなにトライが生まれるような試合展開でもなさそうなので負ける側が4トライ以上ってそうそうあるのかな?と思ってました。
ちなみになぜ4トライかというと、後述の通り勝っても負けても4トライ奪うと勝ち点としてのボーナスが与えられるためです。積極的に攻めの試合をするモチベーションになりますね。
公式トーナメントルール
日本語が見つけられませんでしたが、予選でのトーナメントルールとしては以下の通りです。

Win 4 points
Draw 2 points
Loss 0 points
4 or more tries 1 point
Loss by 7 points or less 1 point
勝利 : 4ポイント
引き分け : 2ポイント
敗北 : 0ポイント
4トライ以上 : 1ポイント(訳注:勝っても負けても4トライで1ポイントボーナス)
7点差以内の敗戦 : 1ポイント
試合を面白くするインセンティブが与えられている
下の2項目はサッカーワールドカップにはないルールですね。
攻めるゲーム展開に持っていくように、また、負けても最後まで諦めないインセンティブが与えられてるように思えます。
点差次第ではありますが、プレイする側も観戦する側も最後まで気を抜けない試合展開になりやすいということになりそうです。
なお、「4トライ以上 1ポイント」は負けたチームのみに与えられるケースがあると思います。勝ったチームがトライではなくペナルティキックが多めで勝ったような場合です。
出場国数が違うので予選リーグの構成がサッカーW杯と異なる
あとサッカーのワールドカップと違うのは予選リーグのチームの数ですね。ラグビーでは「プール」という言葉を使います。画像はこちらの PDF より拝借。

サッカーワールドカップでは 4チームの予選リーグが8組、32チームが出場ですが
ラグビーだと 5チームの予選リーグ(プール)が 4 組で 20 チームが出場ですね。

なぜ最後に蹴り出したの?
日本が勝利を決めた瞬間、外に蹴り出したプレイになぜだろうと思った方はいらっしゃいませんか?
画像は DAZN の Youtube スクショから拝借しました。

私は事前に聞いてたので「マイボールにして早く蹴りだしてほしい」と思ってました。
これは、ラグビーのルールとして試合終了の時間に到達したら、その瞬間に行われているプレイが終わるまでゲームが継続するためです。
時間が来たらその瞬間にゲームが終わるわけではないのです。
ルールブックから引用します。
残り時間がなくなった後にボールがデッドになったら各ハーフは終了
つまり、勝ってるチームは早く終わらせてゲームの勝ちを確定させたいんですね。
今回は日本が勝ってて日本ボールだったので、後半40分経過した時点で日本の選手が外に蹴り出してゲームを終わらせました。時間は音で選手に知らせるらしいです。
逆に負けてるチームのボールだった場合、ワントライで同点や逆転ができる、もしくは前述の「7点差以内の敗戦 1ポイント」の可能性がある側のチームは最後のワンプレイで得点したいと思うでしょう。
また、上記ルールブックによるとトライすれば、時間が過ぎててもコンバージョンキックまでプレイできるように読めます。(最高7点まで終了時間後に獲得できる可能性がある)
サッカーだとアディショナルタイム終了が試合終了なので、最後は勝ってる方が時間を使ってパス回し、となりダレる傾向にありますよね。
ラグビーの場合、得点差次第で最後まで目が離せません。
僅差で勝ってる方は「早く蹴り出して終わらせて!」と思うし、負けてたら「ボール奪って粘って!」と思ったりとか。
この辺りはゲームを盛り上げるためのいいルールじゃないかなと思います。
あくまでも観戦してる側からするとですけどね。選手側は辛そう。。
ラグビーの基本ルール
トーナメントルールはこんなところで、もうちょっとラグビーについて知りたいと思えばこの動画が観やすくて良かったです。
分かりやすくていい!22mラインとキックとタッチについては知らなかった。
モールとラックもよく分かりました> ラグビーのルール https://t.co/Xxcvb4w9ah
— rabirgo@マイブームはtiktok (@rabirgo) October 14, 2019
ノックオンとスローフォワードについては知ってましたが、スクラムやモール、ラックがよくわかってませんでした。
アニメーションになってて7分程度の動画なのですぐ観られます。
基本ルールが分からない場合は観ておくと楽しめるかもしれませんよ。
ノーサイドって何?
試合が終了すると「ノーサイド」が宣言されます。
英語では No Side、サイド(敵味方)がなくなるってことです。
これは小学生くらいの時に「ノーサイド」って漫画があったので知ってました。
多分これ!
打ち切りになったんですね。知らなかった。
さいごに
スポーツはルールが分からないとなかなか盛り上がれないんですけど、私はこれくらいのトーナメントルールを理解できたところで観戦が楽しくなってきました!
詳しい人と観ると疑問に思ってることを聞けていいです。
10/20(日)の南アフリカ戦、また友達と観る予定です。
ちなみに南アフリカは過去 ’95年 ’07年大会 の2回優勝しており、ランキングでも格上です。

そして、4年前の2015年W杯で日本が大金星を挙げてる相手です。
最後のモールからの展開、熱いです…!!
勝ったという結果を知ってても魅入ってしまいました。これもボールを失ったら負けるという緊張感からかなと思います。
この動画は観ておいて、感動を共有して来週の観戦に臨んだ方がいいかもしれませんね!