書評

【書籍紹介】記者ハンドブックは辞書的に使うものかと思ってたけど一般常識が学べる本だった

@rabirgoです。

今月は週に1回の書評記事を出すことを目標にしてます。

[ほぼ日刊らびるご vol.079]飲み会が長くなるのが辛い話と5月の目標をようやく決めた話@rabirgoです。 10連休の6日目が終わろうとしてますね。 ※5/4 10:00 公開日時のミスを修正 今日(5/3...
> 4本以上の書評を含む

今回は書評とは言えませんけど、書籍関連ということで第二弾とします。

フリーランスになった直後、共同通信社の記者ハンドブック(第13版)を購入してました。

辞書的な使い方をするものと思ってましたが、読み物として面白かったので紹介したいと思います。

記者ハンドブック購入のきっかけ

なぜ買ったかというと、フリーランスになり 文章書くことが仕事になるという自覚のようなものがあったので、なるだけ正しいとされる日本語を使いたいと思い、記者ハンドブックを購入しておきました。

記者ハンドブックのことを知ったのは、backspace.fm 松尾さん(@mazzo)の以下のエントリーがきっかけです。

(このエントリーを読んだきっかけは・・忘れてしまいました)

大学5年生のとき、ぼくは校閲ボーイだった。

校閲の拠り所としてる共同通信の記者ハンドブック

プロのライターさんが拠り所にしているというのなら持っておこうと思ったわけです。(@mazzo さんは IT Media のライターをされている方)

あ、「文章書くことが仕事になる」と言っても、ライター業だけで食べていくことを目指しているという意味ではなく、いろんな人に文章で伝える機会が多くなるだろう、それが評価されることになるだろう、ぐらいの意味です。

一般的に正しくないとされる日本語を多用してる人には仕事も頼みづらくなりますよね・・。

ということで Amazon で購入。1/16 注文でした。

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記者ハンドブックは辞書のつもりで本棚にしまってたけど睡眠導入として開いてみた

事前の印象でも、届いたブツを見ても、これは辞書だろう、と思ってました。

辞書と思ってた所以辞書と思ってた所以

今のところ一般的に読まれるような記事を書くわけでもないので、とりあえずお守りとして本棚に飾っておきました。

で、最近は早く眠ることを課題にしてるわけですが、睡眠導入剤として堅苦しそうなこの本を開いてみようと思い立ったわけです。笑

すると、辞書的ではないところは一般教養というか一般常識というか、新聞などを読むなら知っておいたほうがいいと思えることがたくさん書いてありました。

辞書的なのは用字用語集、他は国語の勉強として興味深かった

目次がこちらにありますが、興味を引いた内容を書き出してみます。

誤りやすい語句

「的を得た(誤用)」などに代表される慣用句などが載ってます。

例に挙げた表現は「的を射た」「当を得た」が正しい使い方とされています。

ざっと目を通して、自分が間違って使いそうな表現をあげると・・

  • 愛想を振りまく(誤用)→愛嬌を振りまく
  • 押しも押されぬ(誤用)→押しも押されもせぬ、押すに押されぬ
  • 里帰り→本来は女性が結婚後実家に一時的に変えること。美術品の永久返還などを「里帰り」とするのは誤り

などなど。
曖昧に覚えてていざ使ったら間違うパターンかなと思います。

慣用句の誤りだけではなく、誤用についても書いてあってなるほどなぁと思いました。

それと、読んだら意味は分かるけど、自分が文章書くときには思いつかないような表現も多かったです。これが語彙力かと・・。

差別語、不快用語

炎上回避には知っておいたほうがいいと思いました。

以下に分けて列挙してあります。

  1. 心身の障害、病気
  2. 職業
  3. 身分など
  4. 人種、民族、地域の表記
  5. 性差別
  6. 子ども
  7. 俗語、隠語、不快用語

書くのも憚られる単語と思いますのでここには列挙しませんが、子供の頃は地元で普通に使ってた言葉も多いですね。

皇室用語について

「皇室に対しては原則として敬語を使う」としながらも、あ そうなんだ、と思うところがありました。

  • 主語が未成年皇族の場合、敬語を使う必要はない
  • 「お着きになる」「ご覧になる」など、お◯◯になる、ご◯◯になる-という敬語表現は使わない

お着きになるはあまり聞かないので違和感ありますが、ご覧になる、は言いそうですけどね。到着し、鑑賞された、などに言い換えるそうです。

また、敬称の使い方がよく分からなかったのですが、こうありました。

皇室典範は天皇、皇后、皇太后、太皇太后は「陛下」、それ以外の皇族は「殿下」とすると定めているが、記事上、「陛下」は天皇だけに使う。天皇、皇后と併記する際は「両陛下」とする。

「殿下」は出来るだけ使用せず、皇后や皇太子など皇族は「さま」を使う。

夫婦や家族単位で主語になる際は敬称を省いて「ご夫妻」「ご一家」などとする。「皇太子さまご夫妻」とはしない。

こんなルールがあったんですね。

その他

記事のフォームや数字の書き方なども書いてありました。

フォームは、例えば【談話】【時の人】【死亡記事】など、記事の内容によってこうまとめましょう、みたいな内容。

数字の書き方は、洋数字や漢数字の使いどころ、〜の使い方、助数詞(人、羽、個など)、数字の表記例まで。

さいごに

たまに会社でも、「正しい日本語」論争のような話が出たりしますが、「記者ハンドブックに準拠するなら・・」なんてドヤ顔で自分の日本語を主張できるかもしれません。笑

あとさらっと読んで思ったのは、日本語ってホントに難しいというか、例外ルールが多いような気がします。

なので、ここに書いてあることに従うだけでかなりの工数がかかると思いますね。

今はチェックツールなど発達してると思いますが、手動(目視)でチェックしてたらかなり大変でしょう。職人さんみたいな人が生まれるんだろうと思います。

まあ職人さんにはなれませんが、ライターやブロガーではなくとも、ビジネスで文章を書くことがあれば持っておくと役にたつかもしれません。一家に一冊!

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うさぎ年(rabbit)おとめ座(virgo)生まれの rabirgo です。 2019年よりフリーランスとして活動しています。 よかったら Twitter フォローお願いします! Follow @rabirgo

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