@rabirgoです。
FP3級問題集のタックスプランニングを通読。一番気になるところかもしれない。
感想は…むずい!!!
何が難しいって、用語に使われてる単語の主語が分からない 。
例えば「申告分離課税」
何を申告するの? 何から分離するの? 他に何があるの?
という疑問が次々に出てきて理解が進まないんですよね。
問題集をベースに学習してるから、解答編の解説も微妙に整理されてなさそう。
MECE になってないと理解しづらいし、内容を理解してない丸暗記はしたくないと思ってしまうんですよね。
今回は「何が分からないか分からない」から「これは分かる」「これが分からない」を書き出して自分で整理してみることにします。
今回は税金の種類と所得の種類、分離課税のメリット(?)まで。
国税と地方税、直接税と間接税は分かった
まず税金の種類から。大まかに国税と地方税があり、それぞれ直接税と間接税に分かれてます。
国税庁のページで「【豆知識2】税金の分類」がマトリクスにまとまってて分かりやすいです。

なぜに豆知識扱いなんだろう…これがメインじゃないか?
申告納税方式と賦課課税方式は分かった
税金にはいくつか種類がありますが、それぞれの税額は「申告納税方式」と「賦課(ふか)課税方式」の何かで決定されます。
…何それ? 最初は用語の意味が分かず。
賦課とは
まず「賦課(ふか)」について理解する必要がありました。
辞典には「租税などを割り当てて負担させること」とありますが、ざっくりいうと「納税通知書」が納税義務者に送付されるように行政庁が納税額を決めるということです。
サラリーマン時代は天引きされてるので気にすることなかったですが、会社を辞めてフリーランスになると市民税などの納税通知書が送られてきます。
前年度の年収で決まるのでめっちゃきついやつです。笑
申告とは
一方「申告」は「自己賦課」とも呼ばれるそうで、納税義務者が自分で課税標準と税額を確定します。いわゆる確定申告ですね。
申告納税方式と賦課課税方式の違い
「申告納税方式」と「賦課(ふか)課税方式」の違いは、課税の計算を誰がやるかで分かれてるだけでシンプルでした。
申告納税方式は直接国税では全面的に、間接国税でも原則的に採用されています。
賦課課税方式は国税の一部、地方税では固定資産税や不動産取得税、自動車税、個人住民税など多くの税金に採用されてます。
こちらで解説されてるように歴史的な流れで見ると理解が深まるかもしれません。
所得には種類がある
ここから先は税金全体ではなく所得税に閉じた話。
所得税は難しい。複雑!
理解するためには、まずは所得には種類があるということを把握しておく必要があるでしょう。10種類に分けられています。
1 利子所得
2 配当所得
3 不動産所得
4 事業所得
5 給与所得
6 退職所得
7 山林所得
8 譲渡所得
9 一時所得
10 雑所得
覚えた方がいいでしょうね。書き出しとこう。
これらの所得に対して税金が課されるわけですが、それぞれで異なる課税方式がある、と。
所得税の課税方法には、「総合課税」と「分離課税」の2つの方法がある。
分離課税の対象となる所得については、他の所得とは合算しないで計算する。
分離課税の特例として、源泉分離課税がある。
出た、特例!
難しくなってきた。
総合課税と分離課税は分かるが・・
総合課税と分離課税
10種類の所得に対して、総合課税と分離課税のどちらかで所得税額を計算します。
総合課税制度とは、各種の所得金額を合計して所得税額を計算するというもの
例えばフリーランスなら事業所得も配当所得も合算して税金計算して良いってことですね。
事業所得がプラスでも配当所得がマイナスなら(株で損したりすれば)、相殺されて納める税金が少なくなると理解。
そして10種類の所得のうち、総合課税対象は8種類あると。
総合課税の対象となるのは、次の所得です。
(1) 利子所得(源泉分離課税とされるもの及び平成28年1月1日以後に支払を受けるべき特定公社債等の利子等を除く。)
(2) 配当所得(源泉分離課税とされるもの、確定申告をしないことを選択したもの及び、平成21年1月1日以後に支払を受けるべき上場株式等の配当について、申告分離課税を選択したものを除く。)
(3) 不動産所得
(4) 事業所得(株式等の譲渡による事業所得を除く。)
(5) 給与所得
(6) 譲渡所得(土地・建物等及び株式等の譲渡による譲渡所得を除く。)
(7) 一時所得(源泉分離課税とされるものを除く。)
(8) 雑所得(株式等の譲渡による雑所得、源泉分離課税とされるものを除く。)
(注) 上記(4)、(6)及び(8)に係る所得の計算において、一定の先物取引による事業所得、譲渡所得及び雑所得については、他の所得と区分して申告分離課税の方法により所得税が課されます。
あれ。「除く」多くない??
総合課税の話してるのに分離課税?? これが特例ってやつ?
と分からなくなりました。
総合課税は累進課税方式だから分離したい?
が。
共産党による分離課税は金持ち優遇とみなされてるって話を見つけまして。
ああ。なんとなく腹に落ちました。
総合課税は累進課税方式が採用されてる一方で、分離課税は税額が一定であると。
ということは、配当所得が大きい場合に「源泉分離課税」などを選択しておけば総合課税の累進課税方式にならず税率が一定になる(から課税額が小さくなる)という理屈かな。
こちらのページに「株の配当は申告分離課税にしたほうがいいらしいよ」とありますが、そう考えると理解しやすい気がします。
所得が多く所得税率が高くなってしまう人は、申告分離課税を選択することで配当所得については20.315%の税率となるのでメリットがあります
総合課税の累進課税方式を意識すると、この文章の意味が理解できますね。
逆に株の配当金を含めて総合課税対象の所得合計額がさほど大きくない場合は申告分離課税を選択しない方がお得だと。
3,300,000円 から 6,949,000円まで 20%
ということで、所得額の合計が年間 694.9万円以下になる見込みの人には関係のない話なんですね。
ここまで考えて方式を選ぶのは大変ですが、そこが税理士さんたちの腕の見せ所という訳でしょう。いまどきソフトでシミュレーションできそうですけどね。
さいごに
調べ物もあり長くなってしまったので今日はここまで。
FP3級のジャンルとしては「タックスプランニング」の触りの部分ですが、所得税について理解が深まって個人的に満足度高いです。
「分離課税」のメリットが腹に落ちると、今後の学習で理解のスピードが早まる気がします!
(的外れてるかも知れないけど)
今日の世界一周絶景日めくりカレンダー
日めくりカレンダーを紹介しています。

ヘルシンキ

ヘルシンキはフィンランドの首都。Wikipedia 読む限りは長い歴史を持つ都市という訳ではなさそう。1952年にオリンピック開催地だったみたい。
日めくりカレンダーのコメントで「まさに映画「かもめ食堂」の世界そのもの」ってどういうことか気になりますね。2005年の日本映画のようです。
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