@rabirgoです。
もう1ヶ月以上前ですが、Apple が Special Event 2019 と題したイベントでいろいろと発表がありました。
Appleのイベント – Keynote 2019年3月 – Apple(日本)
正直、Apple のサービスについては特に興味がなかったのですが、@yukaohishi(大石結花)さん の動画を拝見して興味を持ったので共有します。
@yukaohishi(大石結花)さん
まず、動画を配信されてる yuka さんについて存じ上げてることをさらっと。
私は backspace.fm でアシスタントを始められてから知りました。
backspace.fm を通じて Youtube を始められて、フルタイムで働きながら週末クリエイターとして活動、散財女王(!!)として成長されていく姿をリアルタイムで聴いてました。
なお、簡単な経歴も podcast などで語られていて、バイリンガルで、日本の大学を卒業後に国内で就職なさった後、今はサンフランシスコ在住とのことです。
そして、Pinterest を 2018 年の年末前に退職されてます。
合わせるように、backspace.fm も DECEMBER 19, 2018 配信の回で卒業されました。
今は夫婦(めおと)ポッドキャストを配信されてますね。
話が脱線しますが、エピソード8: プロジェクト・マネージメントはサンフランシスコの現場が垣間見れて個人的には神回でした。
テック業界最先端の働き方はこうなのか〜という感想と、人に関する悩みについてはそんなに変わらないなという印象でした。
話を元して、今回 IT ジャーナリストなどの肩書きではなくどちらかというと一般人な yuka さんが、フルタイムで働きながら発信してきた活動が評価され、こうして Apple イベントに招待され、レポートを発信されている、ということも素晴らしいなとも思っています。
後述しますが、yuka さんが感じられている Apple の意図のようなものを体現なさってるということですよね。
(まとめの内容はそれゆえのバイアスもあるかもしれませんけど、私は素晴らしいと思います)
yuka さんの Apple Special Event 2019 まとめ
さて本題の動画です。そんな yuka さんの Apple が Special Event 2019 徹底解説はこちら。
✨✨もくじ✨✨
4:30 Apple News+
4:55 Apple TV Channels
6:07 Apple TV App
6:31 Apple TV+
16:22 Apple Card
20:22 Apple Arcade
22:47 まとめ
繰り返しますが、私はドラマを観たりゲームしたりはほとんどしないので、内容的にはあまり興味ありませんでした。Card は欲しいなぁくらい。
とはいえ、Apple がこれから何をやろうとしてるのかは知っておきたくて視聴しました。
通しでは観ないかも・・と思いながらも、yuka さんの説明が分かりやすかったのもあり最後まで視聴できました。
そしてまとめの内容がとても良かったので、ブログに記録して、シェアしておきたいと思いました。
語られたまとめからイメージする Apple の問題意識、哲学に共感
yuka さんのまとめでは、4つのキーワードを挙げられてます。
- Creator
- 思いやりのある世界
- クロスプラットフォーム
- パーソナライゼーション vs プライバシー
私は 2つ目の「思いやりのある世界」が特に響きました。哲学的な話ですね。
他の3つはテクノロジー寄りの話と思いますのでここでは割愛します。
思いやりのある世界
yuka さんはイベントで、以下の単語をよく聴いたと語ってらっしゃいます。(括弧内はインターネットで辞書引き)
- optimism ポジティブ(、楽観)
- inclusion 迎え入れること(、包含、包括)
- creativity クリエイティビティ(、創造性)
- representation 代表参加(、表現)
- empathy 共感
※「共感」は sympathy を知っていて、empathy と違うのかな?と思ったので検索すると納得できました。
empathy / empathize 他人が抱えている感情をそっくりそのまま自分のものと感じることです。
sympathy / sympathize 「同情、思いやり」などの意味で、相手の悲しいことやつらいことに哀れみを感じること
yuka さんのまとめでは、yuka さん自身が汲み取った Apple の意図を「Diversity(ダイバーシティ、多様性)の次のステップ」「これまでマイノリティだった人がロールモデルになってスクリーンや雑誌に出てくる」と表現されてました。
まとめを視聴しての感想
これらの単語やまとめを聞いて感じたのは、Apple は Diversity に限らず、世の中の問題をテクノロジーによって解決しようという意思や目的、道筋があるんだろうなということでした。
そして、その問題意識には共感できそうです。
差別や侮辱などの問題
ここでの問題とは、私の認識では(出版物やインターネットの情報を読む限り)マイノリティ(少数派)の方達が差別されていたり、侮辱されたりしている現実があるということです。そしてそれを生み出してしまう人々の認識でしょうか。
誰が差別・侮辱するのかといえばマジョリティ(多数派)ということになるかと思います。もちろんマジョリティが悪いという訳ではなく、人間の心理的なものかなと思います。
イメージしやすいのは LGBTQ であったり、発達障害のことを書いたポストにも書いた定型発達症候群 ですかね。同調圧力という言葉もあるように、暗黙に表れてしまうものだと思います。
人が集まれば、さまざまな分野でマジョリティ vs マイノリティ という構図は生まれてしまうでしょう。
価値観の受け入れは難しい
また、マジョリティでなくても、そもそも自分と異なる価値観を受け入れるのはなかなか難しいことです。
身近な例では金銭感覚や宗教観、歴史観などが該当すると思います。
私自身も少なからず、「その価値観は受け入れ難いから何とか他人のことを変えたい、変わってほしい」とか「みんなそうしてるんだからそうしようよ」と思ったことはありますし、これからもゼロにはできないかもしれません。
ただこうした「自分とは異なる何かを受け入れないマインド」は何も変わらないことが多くて気持ちいいものではないですし、むしろいろんな問題を発生させてしまうと考えています。
どのように変えていくか
こうしたマインドは、頭で考えてても簡単に変えられないのが難しいところです。
しかし Apple は、テクノロジーを通じて受け入れるマインドや社会を育てようとしている、と認識しました。
概念だけではなく実務的にどうすれば変えられるかを、社会レベルで考えているのかなと思います。そうだとすると、ものすごいパワーですね。
通常、発表などのイベントではプロダクトに興味が集まりがちですが、今回のまとめ動画を視聴させて頂いたことで、プロダクトやサービスの背景にある哲学を想像することができ、どのように Apple がこの難題に取り組んでいくか非常に興味深く見ていけるようになるかなと思いました。
もうすぐ WWDC も開催されますが、Apple のメッセージが何か隠されてないか、確認していければと思います。
さいごに
それにしても、先進している企業の発表を英語圏ネイティブで、つまり言語面、文化面を理解した上で参加できるのはすごく羨ましいですね。
TOEIC の点数等では超えられない壁なんだろうなと思います。
yuka さんのような消費者に近く、(専門職ではなくとも)Tech 系に明るい方が、アメリカの文化や社会的なバックグラウンドも含めて解説していただけるなんてとても貴重なんじゃないかなと思いました。
というか、今回のイベントに関して私の情報源はこれだけって感じですね。笑
なお、Apple Special Event 2019 については以下の backspace.fm エピソードも参考になると思いますので貼っておきます。
最後にサービスの内容については、、、稼いで Apple Card 作れるようにしないとなぁくらいの感想でした。(^_^;)